パーキンソンの法則というものを聞いたことがあるでしょうか。

パーキンソン病…とは全く関係ありません。パーキンソンさんという歴史学者・政治学者により60年前に著書にて提唱されたもので、イギリスの官僚組織を観察して見出した社会生態学的法則です。一見不思議な話にみえますが、非常に理にかなっている法則なので、紹介したいと思います。
 

【第1法則】仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する

第一法則は、残業抑止の流れになっている根拠ともいえる法則ですね。お勤めをされている方なら、こんなにやること(仕事)は溢れているのに、残業ができなくなったどうなるんだ?と思った経験はあるかと思います。でも、実際に時短をしてみると、不思議なことに結局時短前と状況はさほど変わっていないものです。仕事の量というのは絶対的なものではなく、自身が決めている(要素が強い)ということを示しています。これは先日の記事「忙しいという言い訳」でも言いたかったことですが、結局忙しさは自身が決めているということなんです。

 
【第2法則】支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

 年収が倍になったらどうなると思いますか?お金が余る?
 年収が半分になったらどうなると思いますか?金欠で極貧生活?

私は若い頃から家計簿をつけ、収支は把握しているから判りますが、どちらもNoです。不思議なことに、家計簿の支出は収入額に合わせたかのように追従するのです。老後に年金生活にシフトした際、現役時代に比べて収入はグッと下がるとは思いますが、過度な不安はいらないのです。ただし、身の丈に合った生活ができる人に限っては、と足しておきます。家計を気にしない人、浪費癖がひどい人には第二法則が当てはまらないと思いますので。

 
つまるところ、このパーキンソンの法則のポイントはこちら。

外的要因だと多くの人が考える、仕事量、生活費、忙しさ。
実は人間の無意識が創り出したバランスにしかすぎず、
意識してコントロールすれば変えられる。

そんなわけで、仕事が大変、生活費が足りない、忙しい、と嘆いている人をみると、「大変ですね~」と返しはしますが、実は心のなかでは「それは意識の持ち方次第なんだけどね…」と思っています。これは内緒です。